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トイレに置く観葉植物、窓なし・日陰でも育てやすい種類と置き方

トイレの小窓の窓台に置かれたポトスの小鉢

4人家族で1人が1日に6〜7回、1回3分ほどトイレを使うとすると、照明がついている時間は1日に合わせて1時間半に届かない程度です。

窓のないトイレに置いた観葉植物は、残りの22時間あまりをほぼ真っ暗な中で過ごしていることになります。

「日陰に強い」と書かれた種類でも、この暗さにずっと耐えられるわけではありません。

トイレに緑を置く方法は、大きく分けて「窓の光で育てる」「明るい場所と入れ替える」「ライトで光を足す」「フェイクグリーンにする」の4つです。

どれを選ぶかは、トイレの窓と換気の状態で決まります。

目次

置く前に確かめておきたい5つのこと

次の5つのうち、いくつ当てはまるかで、生きた植物を置きっぱなしにできるかどうかの見当がつきます。

窓(すりガラスや小窓を含む)があり、昼間は照明なしでも中が見える
換気扇を24時間回しているか、窓を開けて換気できる
冬の明け方でも、トイレの中が10℃前後を大きく下回らない
手洗いの水はねや、掃除用の洗剤がかからない棚・窓台がある
鉢を週に一度くらい持ち出して水やりや入れ替えをする手間をかけられる

5つすべてに当てはまるなら、日陰に強い種類を常に置いておける可能性が高いトイレです。

1つ目の「窓」に当てはまらない場合は、生きた植物を置きっぱなしにするのは難しいと考えておくと、あとで紹介する方法から選びやすくなります。

換気と湿気

トイレは狭く湿気がこもりやすい空間です。

換気が弱いと、土の表面にカビが生えたり、湿った土からコバエが発生したりしやすくなります。

換気扇を回しっぱなしにしているトイレなら、湿気の問題はかなり小さくなります。

冬の温度

トイレは暖房がないことが多く、冬は家の中でも冷えやすい場所です。

ポトスやサンスベリアのように寒さに弱い種類は、冬の間だけ別の部屋に移すことも考えておきます。

暖房便座の温かさは便座まわりに限られるので、植物の置き場所の温度にはほとんど影響しないと考えておくのが無難です。

トイレで緑を楽しむ4つの方法

4つの方法を、手間と費用、向いているトイレの条件で比べると次のとおりです。

方法手間費用の目安向いているトイレ
小窓の光で育てる少ない植物と鉢の代金のみ窓があり、昼は照明なしで中が見える
2鉢を交互に入れ替える週1回の入れ替え植物2鉢分窓がない、または暗い
植物用ライトで光を足す最初の設置のみライト・タイマーで数千円程度から窓がなく、棚とコンセントがある
フェイクグリーンにするほこり取り程度商品による窓も電源もなく、手間をかけにくい

小窓があるトイレなら:日陰に強い小型の種類

窓のあるトイレなら、日陰に強く、小さなサイズで売られている種類が候補になります。

小窓のあるトイレの窓台で光を受けるポトスの小鉢

選びやすいのは、ポトス、テーブルヤシ、シェフレラの小鉢、アイビー(ヘデラ)、アスプレニウム(シダの仲間)などです。

アスプレニウムのようなシダの仲間は、湿り気のある空気を好むため、換気の利いたトイレの湿度とも相性がよい種類です。

ポトスは寒さに弱いので、冬に冷えるトイレでは置き場所を変えるつもりで選びます。

窓台に置く場合、夏の西日が直接当たる窓は、狭い空間に熱がこもって葉焼けしやすいので、すりガラス越しの光になる位置を選びます。

候補の種類ごとに、トイレで選ぶ理由と気をつけたい点を並べると次のようになります。

種類トイレで選びやすい理由気をつけたい点
ポトス日陰にとても強く、棚から垂らせる寒さに弱く、冬に10℃前後を下回るトイレは不向き
テーブルヤシ小鉢が多く、明るい日陰を好む空気が乾くと葉先が茶色くなりやすい
シェフレラの小鉢日陰にも寒さにも比較的強い暗いと枝がひょろ長く伸びやすい
アイビー(ヘデラ)寒さに強く、つるを垂らして楽しめる風通しが悪いとハダニがつきやすい
アスプレニウム湿り気のある空気を好むシダの仲間直射日光と水切れが苦手

窓の小さなトイレで最初の1鉢を選ぶなら、冬も冷えにくいトイレならポトス、冷えるトイレならシェフレラかアイビーという分け方がわかりやすい基準です。

サイズは、窓台や棚に収まる3〜4号(直径9〜12cm前後)くらいが扱いやすく、水やりで持ち運ぶときも負担になりません。

窓がないなら:2鉢を交互に入れ替える

窓がないトイレで生きた植物を楽しみたいときに、取り入れやすいのがローテーション(入れ替え)です。

同じ大きさ・同じ種類の観葉植物の鉢を2つ並べた様子

同じくらいの大きさの鉢を2つ用意し、片方をトイレに、もう片方をリビングなど明るい場所に置き、1週間前後で入れ替えます。

トイレで過ごす期間に少し弱っても、明るい場所に戻る期間で回復させるという考え方です。

入れ替えの日を水やりの日と合わせると、手間をまとめられます。

2鉢は、同じ種類・同じくらいの大きさにしておくと、トイレの見た目が週ごとに変わらず、水やりの感覚もそろえやすくなります。

明るい場所といっても、暗いトイレから直射日光の当たる窓辺へ毎週移すのは、葉にとって負担が大きいので、入れ替え先はレースカーテン越しの明るい日陰にします。

もしトイレにいる間に葉の色が薄くなったり、新しい葉が小さくなったりしてきたら、入れ替えの間隔を5日前後に縮めるか、明るい場所で過ごす期間を長くして様子を見ます。

窓がないなら:植物用ライトで光を足す

入れ替えの手間を省きたい場合は、植物用のLEDライトで光を補う方法があります。

トイレの棚で、クリップ型の植物用ライトに照らされた小さな観葉植物

棚に置くスタンド型や、棚板に挟むクリップ型など、トイレの狭さに合わせた小型のものも出回っています。

コンセントタイマーを組み合わせて、1日8〜12時間前後点灯させる使い方がよく紹介されています。

電気代の目安として、消費電力10Wのライトを1日10時間つけると、1か月でおよそ3kWhです。
1kWhあたり31円で計算すると、月に約93円になります。
実際の消費電力やライトと葉の距離は、製品の説明書に記載された値に従ってください。

トイレ用にライトを選ぶときは、次の3点を見ておくと失敗が少なくなります。

  • 光の色:赤紫色に光るタイプは植物の育成には使えますが、トイレの照明としては落ち着かない色になりがちです。白色系の育成ライトなら、部屋の雰囲気をあまり変えずに使えます。
  • 取り付け方:棚の上に置くスタンド型、棚板や窓枠に挟むクリップ型、天井の照明と交換する電球型などがあります。狭いトイレでは、床に置かずに済むクリップ型や電球型が扱いやすい傾向です。
  • 湿気への配慮:トイレや洗面所で使う場合は、防水・防湿の記載があるか、湿気の多い場所での使用について説明書でどう書かれているかを確認します。

トイレはライトの光が狭い空間に反射しやすく、光が届きやすいという利点もあります。

ただし、水はねがかかる場所にコンセントや電源を置かないことは必ず守ります。

フェイクグリーンという現実的な選択

窓も電源もなく、入れ替えの手間もかけにくいトイレなら、フェイクグリーンを選ぶのは十分に合理的な判断です。

最近は葉の質感が本物に近い製品も多く、水やりも虫の心配もありません。

「生きた植物でなければ」とこだわらず、明るい部屋には本物、トイレにはフェイクと場所で使い分ける考え方もあります。

フェイクグリーンを選ぶときは、窓のあるトイレなら日差しで色があせにくいもの(UVカット加工などの表示があるもの)、狭いトイレなら壁に掛けるタイプや小さな鉢タイプを選ぶと収まりがよくなります。

ほこりは時間がたつと目立ってくるので、月に一度くらい、乾いた布やハンディモップでほこりを払うと見た目を保ちやすくなります。

トイレに置くまでの手順

生きた植物をトイレに置く場合の手順を、順番に整理します。

手洗いの水はねを避けて棚の上に受け皿ごと置かれたトイレの観葉植物
STEP1
置く位置を決める

手洗いの水はね、便器のふた、掃除用具の出し入れに干渉しない棚や窓台を選びます。

床に直接置くと掃除のたびに動かすことになるので、できるだけ棚の上が扱いやすい位置です。

STEP2
鉢を受け皿か鉢カバーに入れる

受け皿や鉢カバーを使い、水が棚や床にしみないようにします。

鉢カバーを使う場合は、中に水がたまっていないかを水やりのたびに確認します。

STEP3
光の確保の方法を決める

窓の光で足りるか、入れ替えにするか、ライトを使うかを決めます。

入れ替えなら、カレンダーに入れ替えの曜日を書いておくと忘れにくくなります。

STEP4
水やりは控えめにして外で行う

暗い場所では土が乾きにくいので、土の中まで乾いたのを確かめてから水やりをします。

水やりはトイレの中ではなく、浴室や洗面所に鉢を運んで行い、余分な水が切れてから戻します。

STEP5
週に一度、様子を見る

葉の色が薄くなっていないか、茎がひょろひょろと伸びていないか、土の表面にカビや小さな虫が出ていないかを確認します。

弱ってきたら、明るい場所で過ごす期間を長くします。

トイレでやりがちな失敗

トイレの植物が弱る原因は、暗さそのものより、狭い空間ならではの日々の扱い方にあることも少なくありません。

掃除用のスプレーや洗剤が葉や土にかかる
受け皿にたまった水を何日もそのままにしておく
暗いのに、明るい部屋と同じ頻度で水やりを続ける
換気の悪いトイレで、腐葉土などを多く含む土のまま置き続ける

土に竹串を挿して湿り気を確かめている観葉植物の鉢

特に気をつけたいのは洗剤です。

トイレ用の洗剤やスプレーには塩素系や酸性のものがあり、植物にかかると葉が変色したり傷んだりする原因になります。

掃除の間だけ鉢を外に出すか、スプレーが届かない位置に置きます。

水やりの頻度も見落としやすい点です。

暗く気温の低い場所では、植物が吸い上げる水の量が明るい部屋より少なくなるので、同じペースで水を与えると土が乾かず、根腐れにつながります。

土に湿り気が残っているかどうかは、竹串を土に挿して数分おき、抜いたときに湿った土がついてくるかで確かめられます。

土の表面が白くなってきたら土に生えるカビの正体と取り除き方を、小さな虫が飛び始めたらコバエ・虫対策の記事を開くと、発生源の見分け方から対処までたどれます。

迷ったときは

窓のあるなしに関係なく、置き場所の明るさから種類を選び直したいときは、日当たり別の置き場所の診断で窓の向きと明るさから絞り込めます。

同じように暗くなりがちな場所の考え方は、玄関に置く観葉植物の選び方でも扱っています。

最後に、ひとつだけ気をつけたいことがあります。

暗いトイレで弱ってきた鉢を元気にしようとして、いきなり日当たりのよい窓辺に移すのは避けてください。

暗さに慣れた葉は強い光に弱く、急に直射日光に当てると葉焼けを起こしやすいため、まずはレースカーテン越しの明るい日陰で数日から1週間ほど慣らしてから、少しずつ明るい場所へ移していきます。

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