MENU

観葉植物の年間手入れカレンダー、水やり頻度・植え替え・冬越しの早見表

窓辺の棚に並べられたパキラ、モンステラ、サンスベリアの鉢

朝、部屋の温度計が15℃を切る日が出てきたら、観葉植物の手入れは冬の段取りに切り替わります。

水やりの間隔を延ばし、肥料をやめ、夜に冷え込む場所から鉢を離す時期です。

反対に春は、室温が15℃を安定して超えるようになったころから、植え替えや剪定の季節が始まります。

観葉植物の手入れは、カレンダーの月そのものより、室温の変化に合わせて切り替えるほうが失敗しにくくなります。

同じ11月でも、日当たりのよいマンションの部屋と、北向きで暖房のない部屋とでは、植物にとっての季節がひと月近くずれることがあるからです。

1年の作業を月ごとに並べ、それぞれに室温の目安を添えると、自分の部屋に当てはめやすくなります。

目次

月別の手入れカレンダー

関東の平野部あたりで、冬に暖房を使う一般的な室内を想定した目安です。

春の朝、観葉植物の鉢の横に小さなじょうろを置いた様子

寒い地域や冷えやすい部屋では、春の作業を半月〜1か月遅らせ、秋の切り替えを早めて考えます。

月室温の目安水やり肥料剪定・植え替え・増やす置き場所・そのほか
1〜2月1年でいちばん低い。朝は10℃を切る部屋も土が中まで乾いてから数日あけ、量は少なめ与えない枯れた葉や枝を取る程度窓や床から離す。エアコンの吹き出し口の正面を外し、葉のほこりを拭く
3月日中は暖かい日が増える冬の間隔を続ける。下旬から様子を見て少しずつ戻す与えない植え替え用の鉢と土をそろえる日中だけ窓辺に近づけ始める
4月日中は15℃を上回る日が多くなる乾いたら量を戻していく新芽が動いてから準備軽い切り戻しなら可明るい窓辺へ戻す。強い日差しには数日かけて慣らす
5〜6月20℃前後乾いたらたっぷり与える時期剪定・植え替え・挿し木の適期屋外に出すなら日陰から少しずつ慣らす
7〜8月25℃を超える乾きが早い。気温の高い昼間を避けて与える。弱った株は休ませる7月までに強い剪定と植え替えを終える西日と強い直射、冷房の風を避ける
9月残暑から下がり始める下旬から少しずつ間隔を延ばす月末までで終える軽い剪定・挿し木は上旬まで朝晩の冷え方を見ながら、冬に鉢を置く位置の候補を探す
10月15〜20℃間隔をさらに延ばす与えない枯れた枝を取る程度屋外の鉢は最低気温15℃前後を目安に室内へ
11月朝の冷え込みが目立つ冬の間隔に切り替える与えない作業しない朝の室温を測り、冬の置き場所へ移す
12月10℃前後まで下がる部屋も冬の間隔。乾燥で乾きが早い部屋もある与えない作業しない暖房で空気が乾く日は、葉の表裏に霧吹き

1年のうち、作業がいちばん集中するのは5〜6月です。

剪定、植え替え、挿し木のように株を傷つける作業は、根や芽がすぐに回復できるこの時期にまとめておくと、夏のあいだに株が立て直ります。

一方で10月から3月は、作業を増やさず、減らしていく季節と考えると、やることが絞れます。

水やりの頻度は季節でどう変わるか

「何日に1回」という水やりの頻度は、季節によって数倍も変わります。

同じ鉢でも、夏は2〜3日で乾いた土が、冬は2週間たっても湿っていることがあります。

季節ごとの目安

次の頻度は、5〜7号ほどの鉢に観葉植物用の培養土を使い、レースカーテン越しの光が入る明るい室内に置いた場合の、よく紹介される目安です。

夏のレースカーテン越しの明るい窓辺に置かれたパキラの鉢
季節水やりの頻度の目安この時期の土の乾き方
春(4〜5月)週に1回前後気温とともに乾きが早くなっていく
夏(6〜8月)週に2〜3回。小さな鉢は毎日のことも1年でいちばん早く乾く
秋(9〜10月)週に1回前後から、少しずつ間隔を空ける気温の低下とともに乾きが遅くなる
冬(11〜3月)2〜3週間に1回ほど。乾きにくい種類はさらに空ける乾くまでに時間がかかる

同じ5〜7号でも、素焼きの鉢や水はけ重視の土なら早く、プラスチック鉢や北向きの暗い部屋なら遅く乾くので、この頻度から前後にずれるのはふつうのことです。

ただし、これはあくまで始めの見当です。

実際には、土が中まで乾いたのを確かめてから水をあげる、という基本が優先します。

頻度の数字に合わせて水をあげると、乾いていない土にさらに水を足すことになり、冬の根腐れにつながりやすくなります。

頻度は「そろそろ確かめる日」の目安として使い、水をあげるかどうかは土で決めると考えておくと、ずれが起きにくくなります。

樹種による差

同じ季節でも、植物の性質によって水の要り方は違います。

幹や葉に水をためる種類は、乾いてからさらに待つくらいでちょうどよく、冬は特に間隔を空けます。

サンスベリアは、室温が10℃を下回る部屋では、冬のあいだ水をほとんど止める管理がよく紹介されています。

パキラも幹に水をため込むので、冬は土が乾いても数日待ってから水をあげる程度で足ります。

一方、葉が薄く、つるや枝をよく伸ばす種類は、生育期の水切れに弱い傾向があります。

ポトスやガジュマルは、夏に水が切れると葉がしおれたり落ちたりしやすいので、乾きの早い時期はこまめに土を確かめます。

それぞれの樹種の水やりの考え方は、パキラ、ガジュマル、モンステラ、サンスベリア、ポトスの育て方の記事にあります。

冬の水は、温度と時間帯をそろえる

冬の水やりで見落としやすいのは、水そのものの冷たさです。

常温でくみ置きした水を入れたガラスの水差しと、観葉植物の鉢

真冬の水道水は、室温よりかなり冷たいことがあります。

冷えた水を一度にたっぷり注ぐと、鉢の中の温度が下がり、根の動きがさらに鈍くなります。

前の晩からくみ置いて室温になじませた水を使うと、根への負担を減らせます。

時間帯は、日が差して部屋が暖まっているうちに済ませます。

夕方以降に水をあげると、鉢の中が湿って冷えたまま夜の冷え込みを迎えることになります。

樹種別、手入れの適期早見表

代表的な5種類について、剪定・植え替えの適期と、冬越しの目安を1つの表にまとめます。

樹種剪定の適期植え替えの適期と間隔冬の最低温度の目安冬の水やり
パキラ5〜7月(強い剪定は5〜6月)5〜7月、2年に1回10℃前後土が乾いてから数日待つ
ガジュマル5〜6月(軽い剪定は9月上旬まで)5〜7月、2年に1回5℃前後乾いてから数日待つ
モンステラ5〜9月(茎を切る剪定は7月まで)5〜7月、1〜2年に1回10℃前後控えめにし、乾いてから
サンスベリア傷んだ葉を取る程度(暖かい時期)5〜7月、2〜3年に1回10℃前後10℃を下回る部屋ではほぼ止める
ポトス5〜9月5〜7月、1〜2年に1回10℃前後乾いてから数日待つ

5種類すべてに共通するのは、植え替えは5〜7月、冬は水を減らすという2点です。

違いが大きいのは寒さへの強さで、ガジュマルは5℃前後まで耐えるとされる一方、ほかの4種類は10℃前後を下回らない場所に置きたい種類です。

剪定の切る位置や手順は、パキラの剪定、ガジュマルの剪定、モンステラの剪定、植え替えの手順は観葉植物の植え替えで、それぞれの作業ごとに確かめられます。

冬越しの準備チェック

冬越しの準備は、寒さが本格的になる前の10〜11月に済ませておくと、慌てずに済みます。

サンスベリアの鉢のそばに立てた、赤い液柱と目盛りのある縦長の温度計

次の項目を、1つずつ確かめていきます。

鉢を置く部屋の、朝いちばんの室温を一度測ってあります
その室温が、育てている種類の最低温度の目安を下回らないか見当がついています
夜に窓から50cm以上離せる、冬用の置き場所を決めてあります
エアコンや暖房器具の風が、葉に直接当たらない位置になっています
水やりの間隔を、夏より空け始めています
9月までで肥料をやめています
ベランダに出していた鉢は、葉の裏や土に虫がついていないか確かめてから室内に入れました

すべてに当てはまれば、冬越しの準備はおおむね整っています。

朝の室温が分からない場合は、まず温度計を鉢のそばに置くところから始めます。

最低温度の目安を下回る部屋しかない場合は、夜だけ暖かい部屋に移す、床から台に上げるなど、少しでも温度の高い場所を探すことを優先します。

窓際と暖房、冬の置き場所でよくある疑問

冬の置き場所は、昼の光と夜の冷えのどちらを優先するかで迷いやすいところです。

冬の夜の部屋で、窓から1mほど離れた低い木の台の上に置かれたサンスベリアの鉢
昼は窓辺、夜は部屋の中ほど、と毎日動かすべきですか?

動かせるなら、それがいちばん確実です。

毎日動かすのが難しい場合は、窓から50cm〜1mほど離れた明るい位置に置いたままにすると、光と温度の両方をある程度確保できます。

厚手のカーテンを閉めた窓と鉢のあいだに、冷えた空気がたまるので、カーテンの内側に鉢を入れたままにしないようにします。

暖房の効いたリビングなら、冬も夏と同じように水をあげていいですか?

暖かい部屋では土の乾きが早くなるので、冬の目安より間隔が短くなることはあります。

ただし日照時間が短く、植物の成長はゆるやかなので、夏と同じ量・頻度は多すぎます。

土が中まで乾いたのを確かめてから水をあげる点は、暖房の有無にかかわらず同じです。

床暖房の上やホットカーペットの近くに置いてもいいですか?

床からの熱が鉢に直接伝わると、土が急に乾いたり、根が熱で傷んだりするおそれがあります。

床暖房の部屋では、脚のついた台やスタンドに鉢を載せ、床から離して置きます。

寒い部屋で、鉢に何かかぶせると効果はありますか?

夜のあいだだけ、不織布や段ボールで鉢と株をゆるく覆うと、冷え込みをやわらげる助けになります。

日中は外して光に当て、蒸れないようにします。

それでも最低温度の目安を大きく下回る部屋では、置き場所そのものを変えるほうが確実です。

寒さで葉が黒っぽくなってしまいました。切ったほうがいいですか?

寒さで傷んだ葉は元には戻りませんが、冬のあいだに切ると株の負担になることがあります。

見た目が気になる葉だけを取り、枝や茎を切る作業は、暖かくなって新芽が動いてから行います。

日当たりの面から冬の置き場所を考えたい場合は、日当たり別の観葉植物の置き場所の診断で、窓の向きと距離から部屋の明るさの見当がつきます。

春は「少しずつ戻す」

冬のあいだに控えていた水やりや肥料は、春になっても一度に元に戻さないことが大切です。

古い葉の間から明るい黄緑色の新芽が開き始めた枝先

根はまだ寒さから目覚めきっておらず、急に水を増やすと、乾かない土の中で根が傷むことがあります。

3月下旬〜4月は、冬の間隔のまま、1回の水の量を少しずつ増やしていきます。
新しい葉が開き始めたら、乾いたらたっぷりの生育期の水やりへ移ります。
肥料は、新芽が育ち始めて室温が安定する5月ごろから始めると、株が受け止めやすくなります。

冬越しで葉を落とした株も、枝や幹が硬く、緑色が残っていれば、春に芽を出すことがあります。

慌てて植え替えや肥料で立て直そうとせず、新芽が見えるまでは明るい場所で待ちます。

春になっても葉が落ちる、黄色くなるといった変化が続くときは、観葉植物が枯れる原因を症状から探すで、症状と土の湿り具合から原因を絞り込めます。

弱らせやすいのは、季節の変わり目の2週間

観葉植物が弱る時期を振り返ると、真夏や真冬のまっただ中より、季節が切り替わる前後の2週間に集中していることが少なくありません。

10月の終わりから11月の初めは、昼はまだ暖かいので夏の習慣のまま水をあげ、夜の冷え込みで根が冷えて傷むことがあります。

4月の半ばは、暖かさにつられて急に窓辺の直射日光に当てたり、水を一気に増やしたりして、葉焼けや根腐れを起こしやすい時期です。

どちらの時期も、前の季節のやり方を少しずつ変えていくことが一番の対策になります。

この2つの時期にだけ、朝の室温と土の乾き方を毎日確かめるようにすると、1年の失敗の多くを先回りして防げます。

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次