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リビングと寝室に置く観葉植物、部屋の広さ別の選び方とレイアウト

大きな観葉植物が主役として置かれたリビング

大きな鉢植えが届いた日に、「思ったより天井に近い」「窓の前をふさいで部屋が暗くなった」と気づくことがあります。

1.5mを超えるような株は、一度置くと気軽には動かせません。

リビングや寝室に置く観葉植物は、種類を決める前に、部屋の広さ・天井の高さ・窓までの距離を測っておくと、こうしたずれを防げます。

この記事の結論

  • 床置きの株の高さは、部屋の広さより「天井の高さ」と「窓までの距離」で決めると失敗しにくくなります
  • 大型の主役は、窓から1〜2mほど離れたレースカーテン越しの光が届く位置に置きます
  • エアコンの風が直接当たる位置は避け、サーキュレーターは壁や天井に向けて空気を回します
  • 寝室は昼間も暗くなりがちなので、日陰に強い小〜中型を選び、土やにおいへの配慮を優先します
目次

部屋の広さ別、置きやすい大きさの目安

部屋の広さと、床置きにしたときに圧迫感の出にくい株の大きさを、おおまかにまとめました。

天井との間に余白を残して床置きされた高さ1.5mほどの観葉植物のあるリビング

天井の高さが2.4m前後の一般的な住まいを想定した目安です。

部屋の広さ床置きの株の高さの目安鉢の号数の目安本数のイメージ
6畳80cm〜1.2m前後7〜8号床置き1鉢+棚に小鉢
8〜10畳1.2〜1.5m前後8〜10号床置き1〜2鉢
12〜16畳(LDKなど)1.5〜1.8m前後10号前後大型1鉢+中型・小型を組み合わせる
20畳以上1.8m前後〜10〜12号大型を2か所に分けて置ける

あくまで目安で、同じ広さでも、家具が多い部屋や天井の低い部屋では、ひと回り小さいサイズのほうがすっきり見えます。

反対に、吹き抜けのあるリビングなら、20畳に満たなくても2m近い株が映えることがあります。

天井の高さから逆算する

株の高さを決めるときは、鉢の高さ、鉢カバー、キャスター台の高さも足し算に入れます。

通販の「高さ約150cm」は、鉢の底から葉先までを指すことが多いものの、ショップによって測り方が異なるので、商品説明で確認しておくと安心です。

葉先と天井の間に30cmほどの余白があると、圧迫感が出にくく、成長して伸びる分の余裕も残せます。

パキラやゴムの木のように成長の早い種類は、1〜2年で数十cm伸びることもあるため、天井ぎりぎりのサイズは避けておきます。

重さと床の保護

大型の鉢植えは見た目以上に重く、10号鉢の株は、水やり後の土の重さも含めると10kgを超えることも珍しくありません。

フローリングを保護するため、キャスター付きの台とトレーに載せた大型の鉢

フローリングに直接置くと、鉢底の跡がついたり、受け皿の結露や水あふれで床が傷んだりする原因になります。

キャスター付きの台に乗せておくと、掃除や季節ごとの移動が一人でもしやすく、床と鉢の間に空気が通るので湿気もこもりにくくなります。

賃貸住宅では特に、受け皿の下にもう一枚トレーやマットを敷いて、水が床に届かないようにしておくと安心です。

リビングのレイアウトの考え方

リビングは、ソファやテレビ、エアコンなど、植物と置き場所を取り合うものが多い部屋です。

まず主役の1鉢の位置を決め、残ったすき間に中小の鉢を足していく順番にすると、配置がまとまりやすくなります。

主役の1鉢は「窓から1〜2m」の明るい日陰へ

多くの観葉植物にとって居心地がよいのは、直射日光が当たらず、レースカーテン越しのやわらかい光が届く位置です。

窓の真正面を避け、窓から少し離した位置に置かれた大型の観葉植物

リビングでは、窓から1〜2mほど離れた、窓の横や斜め前が、植物の育ちやすさと部屋の見栄えを両立させやすい場所になります。

窓の真正面に大型の株を置くと、部屋に入る光をさえぎって室内全体が暗くなるうえ、夏は葉焼けの心配も出てきます。

窓との位置関係は、窓の向き(南・東・西・北)によっても変わるので、日当たり別の置き場所の診断で確認しておくと配置を決めやすくなります。

部屋の角、テレビ横、ソファ横

部屋の角は、人の通り道になりにくく、背の高い株を置いても動線をじゃましにくい定番の位置です。

ただし角は窓から遠く暗くなりやすいので、日陰に比較的強いシェフレラやドラセナ、ポトスの支柱仕立てなどが向いています。

テレビの横は、画面に葉がかからない距離を取り、テレビの背面から出る熱が当たらないようにします。

ソファの横に置く場合は、座ったときに葉が顔や肩に触れない程度の距離を空けると、葉が擦れて傷むのを防げます。

大・中・小を組み合わせて置く

広めのリビングで1鉢だけだと、部屋の広さに対して緑が少なく見えることがあります。

床置きの大型を1鉢、低い台に中型を1鉢、棚や窓台に小鉢を1〜2鉢と、高さを変えて組み合わせると、視線が自然に流れて部屋がまとまって見えます。

鉢や鉢カバーの色・素材を2種類くらいにそろえると、種類がばらばらでも統一感が出ます。

配置を決める前に、置きたい位置の床に養生テープで鉢の直径の円を描き、葉が広がる幅をメジャーで測っておくと、届いてからの「思ったより大きい」を防げます。
カーテンの開け閉めやドアの可動範囲にかからないかも、このとき一緒に確かめておきます。

間取り別の配置例

広さの目安とレイアウトの考え方を、よくある間取りに当てはめた例です。

縦長の14畳LDK(南向きの掃き出し窓がひとつ)

窓に近いリビング側と、窓から遠いダイニング・キッチン側で、明るさが大きく変わる間取りです。

縦長のLDKで、窓側に大型の鉢、奥のダイニング側に小さな鉢を置いた配置

主役の大型(10号前後・高さ1.5m前後)は、掃き出し窓の横から1〜1.5mほど離した壁際に置くと、窓の光をさえぎらずに、レースカーテン越しの光を受けられます。

窓から遠いダイニング側には、日陰に強いポトスやテーブルヤシの小鉢を棚やカウンターに置くと、部屋の奥まで緑が続いて見えます。

キッチンのコンロまわりは熱と油はねがあるので、植物は置かないほうが無難です。

6畳の寝室(東向きの腰高窓がひとつ)

東向きの窓は午前中の光がやわらかく、寝室には扱いやすい向きです。

東向きの腰高窓の横に中型の観葉植物を置いた6畳の寝室

窓の横の床に7号前後・高さ80cm〜1m前後の中型を1鉢、または窓台に小鉢を1〜2鉢、というのが圧迫感の出にくい量です。

ベッドが窓際にある場合は、植物をベッドと窓の間に挟むと、朝カーテンを開けるときにじゃまになるので、ベッドの足元側に置きます。

季節ごとに少しだけ位置を変える

同じ部屋でも、夏は日差しが強く、冬は窓際が夜に冷え込むため、一年中まったく同じ位置が最適とは限りません。

キャスター台に乗せておけば、夏は窓から少し離し、冬は夜だけ部屋の中央寄りへといった調整を、重い鉢を持ち上げずにできます。

大きく場所を変えると環境の変化で葉を落とすことがあるので、動かすのは数十cm〜1m程度にとどめるのが目安です。

エアコンとサーキュレーターとの付き合い方

リビングでいちばん見落としやすいのが、エアコンの風です。

エアコンの風を避けた位置に観葉植物を置き、サーキュレーターで空気を動かしているリビング

冷房や暖房の風が直接当たる場所では、葉が乾いて縁から茶色く傷んだり、葉が落ちたりしやすくなります。

エアコンの吹き出し口の真下や、風が向かう正面は避け、風向きを植物から外す設定にしておきます。

一方で、空気がまったく動かない部屋も、土が乾きにくくカビや虫が出やすい環境です。

サーキュレーターは、植物に直接向けず、壁や天井に当てて部屋全体の空気をゆっくり回す使い方が向いています。

冬に暖房で空気が乾く時期は、霧吹きで葉に水をかける「葉水」をすると、乾燥による葉先の傷みやハダニの発生を抑えやすくなります。

寝室に置くときに気をつけたいこと

寝室は、植物にとっては日中の光が少なく、人にとっては虫やにおいが気になりやすいという、2つの事情が重なる部屋です。

寝室に植物を置くと、夜のあいだに部屋の酸素が減ってしまう、という話を聞いたことがあるのですが……。

植物は夜、光合成をしない時間に呼吸をして、二酸化炭素を出しています。

ただし、一般的な鉢植えが1〜2鉢出す二酸化炭素の量は、同じ部屋で眠る人の呼吸に比べるとごくわずかとされています。

過度に心配する必要はありませんが、寝室の空気が気になる場合は、植物の有無にかかわらずときどき窓を開けて換気するのがいちばん確実です。

カーテンを閉めがちな部屋の光

寝室は、朝出かけてから夜に戻るまでカーテンが閉まったまま、という使い方になりやすい部屋です。

遮光カーテンを閉め切った寝室は、昼間でも植物にとっては暗い場所になります。

朝起きたら、遮光カーテンだけでも開けてレースカーテンにしておくと、日中の光を植物に届けられます。

それが難しい場合は、日陰に強い種類を選び、週末だけリビングで過ごさせるといった工夫を取り入れます。

土・虫・においへの配慮

寝室は、小さな虫やにおいが特に気になりやすい部屋です。

有機質(腐葉土や堆肥など)を多く含む土は、湿った状態が続くとコバエが発生しやすくなることがあります。

土の表面を赤玉土や化粧砂など無機質のもので覆う、受け皿に水をためない、水やりは土が乾いてからの3つを守ると、虫やにおいのリスクを下げやすくなります。

袋の原料表示から無機質寄りの土を見分けるコツは観葉植物の土の選び方で、すでに虫が出てしまったときの発生源の探し方はコバエ・虫対策で確かめられます。

寝室に向く大きさと種類

寝室は眠るための部屋なので、ベッドから目に入る位置に小〜中型を1〜2鉢くらいが落ち着きやすい量です。

ベッドの頭の真上の棚に置くと、水やりのときの水こぼれや、地震のときの落下が心配になるので避けておきます。

大型の株を通販で買うときに確かめたいこと

リビング用の大型の株は、店頭で持ち帰るのが難しく、通販で選ぶ人も多いサイズです。

届いてから困らないように、注文の前に次の点を確かめておきます。

  1. 高さと幅の表記:高さが「鉢底から」か「土の表面から」か、葉の広がり(幅)が書かれているかを確認します
  2. 搬入経路:玄関ドア、廊下の曲がり角、マンションならエレベーターの奥行きを、梱包された箱の大きさで通るか測っておきます
  3. 届く時期:真冬の配送は、輸送中の寒さで葉が傷むことがあるため、冬の配送への対策をしているか、届く日に受け取れるかを確認します
  4. 届いた後の置き場所:届いた直後は環境の変化で葉を数枚落とすことがあるので、まずは明るい日陰で落ち着かせてから最終的な位置へ移します

到着後に古い葉が数枚落ちる程度なら、環境に慣れるまでの一時的な変化であることが多く、新しい芽が動き出すまで水のやりすぎに気をつけて様子を見ます。

リビングと寝室、それぞれに選びやすい種類

部屋の明るさと置ける大きさをふまえて、部屋ごとに候補になりやすい種類を挙げておきます。

リビングの主役になる床置きの大型:パキラ、ゴムの木、モンステラ、ドラセナ、シェフレラ。
窓の近くに置けるならウンベラータやエバーフレッシュも候補になります。

寝室に向く小〜中型:テーブルヤシ、ポトス、サンスベリア、ザミオクルカス、シェフレラの小鉢。
どれも日陰に比較的強く、サンスベリアとザミオクルカスは水やりの回数が少なくて済む種類です。

12種類の育てやすさや冬の温度の目安を並べて比べたい場合は、人気の観葉植物の種類一覧で一覧にしています。

玄関など、より条件の厳しい場所に置きたい場合は玄関に置く観葉植物の選び方も参考になります。

大型の1鉢を選ぶときにいちばん効いてくるのは、部屋の畳数ではなく窓までの距離と天井までの余白です。

この2つを測ってから候補を絞れば、届いた日に部屋が狭く見えることも、半年後に葉を落とし始めることも避けやすくなります。

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