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日当たり別の観葉植物の置き場所、日陰に強い種類を診断で選ぶ

明るさの違う場所に観葉植物が置かれたリビング

その部屋の窓は、何向きでしょうか。

観葉植物の置き場所は、窓の向き・窓からの距離・直射日光が入るかどうかの3つが分かれば、かなりの精度で決められます。

下の3つの質問に答えると、置きたい場所の明るさがA〜Dの4つのどれに当たるかがわかります。

診断のあとに、それぞれの場所に向く種類と、定番12種類の早見表を用意しました。

目次

診断の前に確かめておくこと

診断の答えに迷う原因は、たいてい「窓が何向きか分からない」か「何m離れているかがあいまい」のどちらかです。

方角・距離・窓の外の様子の3つを先に手元で確かめておけば、質問には数分で答えられます。

窓の向きを調べる

窓の向きは、スマートフォンの方位磁針(コンパス)アプリで簡単に調べられます。

窓から入る日だまりが床に映る、観葉植物のある部屋

窓の前に立って外を向き、画面が指す方角を読み取れば、それがその窓の向きです。

南東や北西のような中間の向きの場合は、近いほうの向き(南東なら南と東の両方の性格を持つ)として考えます。

窓からの距離を測る

植物に届く光は、窓から離れるほど急に弱くなります。

窓から植物の置き場所までの距離を巻き尺で測っている様子

置きたい位置が窓から何mくらい離れているかを、メジャーで測るか歩数でおおまかにつかんでおきます。

窓の正面ではなく横にずれた位置の場合は、窓のいちばん近い端からの距離で考えます。

外の様子とカーテン

窓のすぐ外に隣の建物や塀、大きな木がある場合は、窓の向きに関係なく直射日光がほとんど入らないことがあります。

晴れた日の午前と午後に一度ずつ、床や壁に日だまりができるかどうかを見ておくと、次の質問に答えやすくなります。

3つの質問で置き場所の明るさを診断する

質問は3つだけで、「はい」「いいえ」で順に答えていくと、A〜Dのどれか1つにたどり着きます。

Q1
置きたい場所から2m以内に窓がありますか?

いいえなら、診断はD(窓から遠い・窓のない場所)です。

はいなら、Q2に進みます。

Q2
その窓から、晴れた日に直射日光が部屋に差し込みますか?

北向きの窓や、隣の建物の陰になって日が差さない窓ならいいえで、診断はC(半日陰)です。

南・東・西向きで、季節や時間帯によって日だまりができるならはいで、Q3に進みます。

Q3
置きたい場所は、窓から1m以内ですか?

はいなら、診断はA(日当たりのよい窓辺)です。

いいえ(窓から1〜2m)なら、診断はB(明るい日陰)です。

答えの組み合わせと診断結果を、表にまとめるとこうなります。

答えの組み合わせ診断光のイメージ
Q1が「はい」、Q2が「はい」、Q3が「はい」A 日当たりのよい窓辺時間帯によって直射日光が当たる
Q1が「はい」、Q2が「はい」、Q3が「いいえ」B 明るい日陰直射は当たらないが、日中は照明なしで明るい
Q1が「はい」、Q2が「いいえ」C 半日陰一日中やわらかい光だけが届く
Q1が「いいえ」D 窓から遠い・窓のない場所照明をつけないと暗い

Aの窓辺でも、レースカーテンを1枚引けば、光の強さはBに近づきます。

カーテンの使い方次第で、Aの場所をBとして使うこともできると覚えておくと、選べる種類の幅が広がります。

よくある場所の診断例

住まいの中でよく植物を置きたくなる場所を、3つの質問に当てはめた例です。

同じ「リビング」でも、窓からの距離で診断が変わる点に注目してください。

置きたい場所の例3つの質問の答え診断
南向きリビングの、掃き出し窓のすぐ横はい・はい・はいA
南向きリビングの、窓から1.5mほどのソファ横はい・はい・いいえB
東向き寝室の、窓から1mほどの床はい・はい・はいA(午前のみ直射、午後はBに近い)
北向きの書斎の窓辺はい・いいえC
隣の建物が迫った西向きの窓辺はい・いいえC
南向きリビングの、窓から3m以上離れた部屋の奥いいえD
窓のない廊下・トイレ・マンションの玄関いいえD

迷ったら照度計アプリで比べてみる

AかBか、BかCかの境目で迷うときは、スマートフォンの照度計アプリで数字を比べる方法もあります。

晴れた日の正午前後に、照明を消して、葉が来る高さで測るのが基本です。

アプリや機種によって数値にはばらつきがあるので、絶対値よりも、同じアプリで窓辺と置きたい場所を測って何分の1になっているかを見るのがおすすめです。

窓辺の数分の1程度ならBに近く、10分の1を大きく下回るようならCやDに近い暗さだと考えておくと、診断の答えを補う材料になります。

A 日当たりのよい窓辺

南・東・西向きの窓から1m以内で、時間帯によって直射日光が当たる場所です。

日差しがよく入る窓辺に置かれたサンスベリアとゴムの木

光をよく求める種類にとっては最高の環境ですが、夏の強い日差しで葉焼けを起こしやすい場所でもあります。

Aに向く種類

ガジュマル、ゴムの木、サンスベリア、パキラ、シェフレラのように、日当たりを好んだり、強めの光にも耐えやすかったりする種類が向いています。

ウンベラータやエバーフレッシュも、レースカーテン越しにすればAの窓辺でよく育ちます。

一方、ポトス、テーブルヤシ、モンステラ、ザミオクルカスは強い直射日光が苦手なので、Aの場所では必ずレースカーテン越しにします。

窓の向きによる違い

南向きの窓は、一日を通して光の量が多く、冬は太陽が低いぶん部屋の奥まで日が差し込みます。

東向きの窓は、午前中のやわらかい日差しが入り、午後は明るい日陰になるので、多くの観葉植物にとって扱いやすい窓です。

西向きの窓は、午後の強い日差しが入り、夏は室温も上がりやすいため、葉焼けと高温の両方に注意が必要です。

B 明るい日陰

直射日光が入る窓から1〜2mほど離れた、日中は照明なしでも明るい場所です。

窓から少し離れた明るい日陰に置かれたモンステラ

定番の観葉植物の多くが、いちばん育ちやすいのがこのBの場所です。

迷ったときは、まずBの場所に置けないかを考えると、選べる種類がもっとも多くなります。

Bに向く種類

早見表の12種類は、すべてBの場所で◎になる目安としています。

特に、モンステラ、ドラセナ、ウンベラータ、エバーフレッシュのように直射は苦手だが光はしっかりほしい種類は、Bが本来の居場所です。

C 半日陰

北向きの窓辺や、窓の外が建物の陰になっていて、一日を通して直射日光が入らない場所です。

北向きの窓辺の柔らかい光の下に置かれたポトスとシェフレラ

光はやわらかく安定していて、夏の葉焼けの心配はほとんどありませんが、光の量そのものは控えめです。

Cに向く種類

ポトス、テーブルヤシ、シェフレラ、ザミオクルカスの4種類が、Cの場所でも◎の目安です。

パキラ、モンステラ、ゴムの木、ドラセナ、サンスベリアも育ちますが、成長がゆっくりになり、枝がひょろ長く伸びやすくなるので、ときどき明るい場所に移すと形が整います。

ガジュマル、ウンベラータ、エバーフレッシュは、Cの場所では葉を落としやすいので△にしています。

Cの場所で形よく育てるコツ

光が一方向からしか来ない場所では、植物は窓のほうへ向かって傾くように伸びていきます。

1〜2週間に一度、鉢を90度ずつ回すと、枝や葉が片側に偏りにくくなります。

また、光が少ない場所では土が乾くまでの日数が長くなるので、水やりはBの場所に置いていたときより間隔をあけるのが基本です。

D 窓から遠い・窓のない場所

窓から2m以上離れた部屋の奥、廊下、窓のないトイレや玄関などです。

窓から遠い廊下の棚で、植物用ライトに照らされた小さな観葉植物

日陰に強い種類でも、Dの場所に置きっぱなしにすると、数か月かけて少しずつ弱っていきます。

Dの場所で生きた植物を楽しむには、植物用ライトで光を足すか、明るい場所と1週間前後で入れ替える方法が現実的です。

早見表でDを△にしている種類は、こうした工夫をした場合に比較的保ちやすいもの、という意味の目安です。

窓のない場所での具体的な置き方は、トイレに置く観葉植物の記事で手順として整理しています。

同じく暗くなりがちな玄関については、玄関に置く観葉植物の選び方が参考になります。

置き場所別・定番12種類の早見表

◎はよく育つ、○は育つ、△は工夫が必要、×は向かない、という目安です。

Dの列は、植物用ライトや入れ替えを前提にした評価です。

冬の温度は、その温度を下回らないように管理したいおおよその目安です。

種類A 日当たりのよい窓辺B 明るい日陰C 半日陰D 窓から遠い・窓なし冬の最低温度の目安
パキラ○◎○×10℃前後
ガジュマル◎◎△×5℃前後
モンステラ△(レース越し)◎○×10℃前後
サンスベリア○◎○×10℃前後
ポトス△(レース越し)◎◎△10℃前後
ドラセナ(幸福の木)○◎○×10℃前後
ゴムの木○◎○×5℃前後
ウンベラータ○(レース越し)◎△×10℃前後
シェフレラ(カポック)○◎◎△5℃前後
エバーフレッシュ○(レース越し)◎△×10℃前後
テーブルヤシ△(レース越し)◎◎△5℃前後
ザミオクルカス△(レース越し)◎◎△10℃前後

診断がCやDになった場合は、C・Dの列が◎や△になっている4種類(ポトス・シェフレラ・テーブルヤシ・ザミオクルカス)から選ぶと失敗しにくくなります。

冬に暖房のない部屋や窓際に置くなら、さらに冬の温度の目安が5℃前後の種類(シェフレラ・テーブルヤシ・ガジュマル・ゴムの木)に絞ると安心です。

各種類の特徴やペットへの注意点は、人気の観葉植物の種類一覧でくわしく比べています。

部屋の広さに合わせた大きさやレイアウトは、リビングと寝室に置く観葉植物で整理しています。

季節によって窓辺の条件は変わる

同じ場所でも、夏と冬では光と温度の条件が大きく変わります。

診断はいまの季節で行ったものとして、季節が変わったら置き場所を少し調整します。

夏:直射日光と西日

夏は日差しが強く、Aの窓辺ではふだんは平気な種類でも葉焼けを起こすことがあります。

夏の西日を避けるためレースカーテンを引き、窓から離して置かれた観葉植物

葉焼けは、葉の一部が白っぽく抜けたり茶色く焦げたようになったりする症状で、一度傷んだ部分は元の緑に戻りません。

夏の間はレースカーテンを引くか、窓から50cm〜1mほど離して、Bに近い光にしておくと安心です。

冬:夜の窓際の冷え込み

冬の窓際は、昼間は日が当たって暖かくても、夜から明け方にかけては外気に近い温度まで冷え込むことがあります。
冬の温度の目安が10℃前後の種類は、夕方になったら窓から1mほど離すか、カーテンの内側(部屋側)に移します。

冬は太陽が低く、南向きの窓では部屋の奥まで光が届くようになるため、夏にBやCだった場所が、冬はAに近い明るさになることもあります。

反対に、暖房の温風が直接当たる位置は乾燥しやすく、葉が傷む原因になるので避けます。

月ごとの水やりの間隔や、冬の窓際から鉢を離し始める時期は、観葉植物の年間手入れカレンダーに月別の早見表として載せています。

診断の答えに迷ったり、AともBとも言える場所だったりする場合は、どちらで考えればよいのでしょうか。

光の条件は、迷ったら暗いほうの区分で選んでおくのが失敗の少ない考え方です。

暗い場所に向く種類を明るい場所に置いても、レースカーテンで光をやわらげれば育てられますが、光を求める種類を暗い場所に置くと、葉を落として弱っていくのを止めにくいからです。

たとえばBとCの間で迷ったなら、Cの列で◎の種類から選んでおくと、どちらの条件でも育てやすくなります。

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