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人気の観葉植物の種類一覧、育てやすさと置き場所で選ぶ

明るいリビングに置かれた数種類の観葉植物

ショップや通販サイトに並ぶパキラやモンステラの写真は、多くが明るい窓辺やスタジオの照明の下で撮られています。

けれども、自分の部屋の「置きたいあの場所」の明るさや冬の冷え込みは、写真には写りません。

観葉植物選びでつまずきやすいのは、見た目で先に1鉢を決めて、置き場所の条件を後から合わせようとするときです。

反対に、置く場所の条件を先に確かめてから種類を絞ると、候補は自然に3〜4種類まで減り、買ったあとに葉を落とす心配もぐっと小さくなります。

ここでは、園芸店やホームセンターでよく見かける定番12種類を、育てやすさ・日陰への強さ・冬の温度・大きさ・ペットへの注意の5つの軸で並べました。

目次

種類を選ぶ前に決めておきたい3つの条件

観葉植物の多くは、熱帯や亜熱帯の林の中や林の縁で育つ植物です。

そのため、日本の室内で元気に育つかどうかは、種類そのものの丈夫さより「置く場所との相性」で決まる部分が大きくなります。

先に確かめておきたい条件は、明るさ・冬の最低温度・置けるスペースの3つです。

明るさは「目で見た印象」より暗いことが多い

人の目は暗さに慣れるため、部屋の奥でも「十分明るい」と感じてしまいがちです。

窓辺は明るく部屋の奥は薄暗いリビングで、窓辺と奥に同じような観葉植物が置かれている様子

ところが植物にとっての明るさは、窓から離れるほど急激に落ちていきます。

南向きの明るい部屋でも、窓辺と部屋の中ほどでは、葉に届く光の量が大きく違います。

手軽に確かめるなら、スマートフォンの照度計アプリが便利です。

晴れた日の昼間に、照明を消した状態で、葉を置く高さで測ると、窓辺と置きたい場所の差が数字で見えてきます。

絶対値にこだわる必要はなく、窓辺と比べて何分の1くらいに落ちているかを知るだけでも、日陰に強い種類を選ぶべきかどうかの判断材料になります。

冬の夜にいちばん冷える時間の温度

観葉植物の多くは寒さが苦手で、種類ごとに「冬はこれ以上は下げたくない」という目安の温度があります。

冬の夜に窓ガラスが結露した窓際に置かれた観葉植物の鉢

目安は5℃前後で耐える種類と、10℃前後を保ちたい種類の大きく2つに分かれます。

注意したいのは、昼間の室温ではなく、暖房を切った夜中から明け方の、窓際や玄関の温度です。

日中は20℃ある部屋でも、窓ガラスのすぐそばは明け方に外気に近いところまで下がることがあります。

置けるスペースと鉢の大きさ

観葉植物の大きさは、鉢の直径を表す「号」で表示されるのが一般的です。

4号・6号・10号と大きさの違う3つの観葉植物の鉢を並べた様子

1号はおよそ3cmで、6号なら直径約18cm、10号なら直径約30cmになります。

床に置く中型〜大型の株は、鉢の直径だけでなく、葉が横に広がる幅と、人が通る動線も含めて場所を見ておく必要があります。

棚やテーブルに置く場合は、4号前後までの小さな鉢が扱いやすいサイズです。

3つの条件のうち、いちばん外せないのは明るさです。
温度は置き場所を少しずらしたり夜だけ移動させたりして調整できますが、暗さは植物用ライトなどを足さない限り変えにくいからです。

定番の観葉植物12種類を5つの軸で比べる

よく出回っている12種類を、同じ物差しで並べました。

◎はその項目で特に強い・扱いやすい、○は標準的、△は条件を選ぶ、という意味の目安です。

冬の温度は「この温度を下回らないように管理したい」というおおよその目安で、株の大きさや状態によって変わります。

種類育てやすさ日陰への強さ冬の最低温度の目安よく売られる大きさペットへの注意
パキラ◎○10℃前後卓上〜大型毒性は低いとされる
ガジュマル◎△5℃前後卓上〜中型注意が挙げられる
モンステラ○○10℃前後中型〜大型注意が挙げられる
サンスベリア◎○10℃前後小型〜中型注意が挙げられる
ポトス◎◎10℃前後卓上・吊り鉢注意が挙げられる
ドラセナ(幸福の木)○○10℃前後中型〜大型注意が挙げられる
ゴムの木◎○5℃前後卓上〜大型注意が挙げられる
ウンベラータ○△10℃前後中型〜大型注意が挙げられる
シェフレラ(カポック)◎◎5℃前後卓上〜大型注意が挙げられる
エバーフレッシュ△△10℃前後中型〜大型情報が少ない
テーブルヤシ○◎5℃前後卓上〜中型毒性は低いとされる
ザミオクルカス◎◎10℃前後小型〜中型注意が挙げられる

一覧にすると、日陰への強さが◎の4種類(ポトス・シェフレラ・テーブルヤシ・ザミオクルカス)が、置き場所を選ばない候補として浮かび上がります。

一方で、ウンベラータとエバーフレッシュは見た目の人気が高い反面、明るさが足りない場所では葉を落としやすいので、窓の近くに置けるかどうかが決め手になります。

冬の温度は、5℃前後で耐える種類は玄関や窓際でも管理しやすく、10℃前後を保ちたい種類は冬だけ部屋の内側へ移す前提で考えると選びやすくなります。

ペットへの注意の欄は、海外の動物愛護団体ASPCA(米国動物虐待防止協会)が公開している植物の一覧や、園芸書の記載をもとにした目安です。
「毒性は低いとされる」は安全を保証するものではなく、「注意が挙げられる」は少量で必ず重い症状が出るという意味でもありません。

日陰にも比較的強い4種類

窓から離れた場所や、北向きの部屋に置きたいときにまず候補にしたいのがこのグループです。

どれも明るい日陰で十分に育ち、暗めの場所でもすぐには弱りにくい性質があります。

とはいえ「暗い場所でも平気」なのではなく、暗い場所では成長がゆっくりになり、間延びしたり葉の色が薄くなったりすることは覚えておきたい点です。

ポトス

ハート形の葉をつけたつるが垂れ下がる、もっとも手に入りやすい観葉植物のひとつです。

棚の上からハート形の葉のポトスのつるが垂れ下がっている様子

日陰への強さは定番の中でもトップクラスで、棚の上から垂らす、吊り鉢にする、壁際に置くなど、置き方の自由度が高いのが魅力です。

斑(ふ)入りの品種は、斑のない品種より光を必要とする傾向があるため、暗い場所には緑一色の品種のほうが向いています。

寒さには強くないので、冬は10℃前後を下回らない場所に置きたい植物です。

テーブルヤシ

細い葉が放射状に広がる小型のヤシで、名前のとおり卓上サイズから売られています。

デスクの上に置かれた、細い葉が放射状に広がるテーブルヤシの小鉢

直射日光が苦手で、明るい日陰を好むため、窓から少し離れた棚やデスクにちょうどよい種類です。

ヤシの仲間のなかでは寒さにも比較的耐え、5℃前後が冬の目安とされています。

空気が乾くと葉先が茶色くなりやすいので、エアコンの風が直接当たらない位置を選びます。

ザミオクルカス

つやのある厚い葉が並ぶ姿から、「ZZプラント」とも呼ばれる種類です。

地下に太い根茎があって水をためこむため、水やりの回数が少なくて済み、暗めの場所にも耐えるという、手間をかけにくい人に向いた性質を持っています。

その分、水を与えすぎると根腐れしやすいので、土がしっかり乾いてから水やりするのが基本です。

成長はゆっくりなので、買ったときの大きさのまま長く楽しみたい場合にも向いています。

シェフレラ(カポック)

手のひらのような丸い葉が放射状につく、昔から定番の観葉植物です。

日陰にも寒さにも比較的強く、定番の中では冬の管理がもっとも楽な部類に入ります。

卓上の小鉢から天井近くまでの大型まで幅広く出回っているので、置き場所に合わせたサイズを選びやすいのも利点です。

暗い場所が続くと枝がひょろひょろと伸びるため、ときどき明るい場所に移すと形が整いやすくなります。

明るい室内で育てやすい定番6種類

レースカーテン越しの光が入る部屋なら、このグループから選ぶと失敗が少なくなります。

どれも流通量が多く、育て方の情報も手に入りやすいので、はじめての1鉢として選ばれることの多い種類です。

パキラ

まっすぐな幹や編み込まれた幹の先に、手のひら状の葉を広げる種類です。

明るい窓辺に置かれた、手のひら状に小葉が広がる葉をもつパキラ

丈夫で成長が早く、伸びたら切って形を整えられるため、観葉植物の入門として最も名前が挙がる存在です。

つまずきやすいのは水のやりすぎで、土が湿ったままの状態が続くと根腐れを起こしやすいので注意が必要です。

寒さには強くないため、冬は10℃前後を目安に窓から少し離して管理します。

水やりの間隔や冬の置き場所まで踏み込んだ育て方は、パキラの育て方にまとめています。

ガジュマル

太く盛り上がった根元が特徴で、「多幸の木」と呼ばれて贈り物にも選ばれます。

日当たりを好む種類で、冬は5℃を下回らない場所に置くのが目安です。

明るい窓辺に置けるなら、定番の中でも育てやすい部類に入ります。

暗い場所では葉が落ちたり、枝が細く伸びたりしやすいので、日陰への強さは△にしています。

枝を切ると白い樹液が出るため、手入れのときは肌につかないよう手袋をすると安心です。

盆栽として小さく仕立てたガジュマルについては、姉妹サイトの盆栽ノートで扱っています。

ゴムの木

厚みのある大きな葉が特徴で、葉の色や斑の入り方がちがう品種がいくつも出回っています。

明るい場所を好みますが、日陰にもある程度は耐え、寒さにも比較的強いので、置き場所の幅が広い種類です。

濃い緑の葉の品種のほうが、斑入りの品種より暗さに強い傾向があります。

葉にほこりがたまりやすいので、ときどき湿らせた布で拭いてあげると見た目もよく保てます。

ドラセナ(幸福の木)

「幸福の木」の名前で売られるドラセナ・マッサンゲアナをはじめ、細葉や斑入りなど多くの品種がある仲間です。

明るい日陰で育ち、乾燥にも比較的強いので、水やりをこまめにできない人にも向いています。

一方で寒さには弱く、冬に冷え込む場所では葉が傷んだり落ちたりしやすいため、冬の置き場所を先に考えておきたい種類です。

サンスベリア

剣のようにまっすぐ立ち上がる葉が特徴で、乾燥にとても強い多肉質の植物です。

剣のように真っすぐ伸びた葉をもつサンスベリアの鉢植え

「水をあまりあげなくてよい」手間の少なさが人気ですが、裏返すと水のやりすぎと冬の寒さには弱いという意味でもあります。

明るい場所を好みつつ日陰にも耐えるので、日陰への強さは○にしています。

冬は10℃前後を下回る場所では水やりを大きく控えるのが一般的な管理方法です。

モンステラ

大きな葉に切れ込みや穴が入る、存在感のある種類です。

切れ込みと穴のある大きな葉のモンステラが置かれた明るい部屋

明るい日陰を好み、直射日光の当たりすぎには弱いため、レースカーテン越しの光が入る部屋が向いています。

光が足りないと新しい葉に切れ込みが入りにくくなることがあり、育ってくると茎から気根(空中に伸びる根)が出てきます。

葉が大きく横に広がるので、床置きの場合は鉢の直径の2〜3倍ほどの幅を見込んでおくと、あとで窮屈になりにくくなります。

光をしっかり求める人気の2種類

インテリア性の高さで選ばれることの多い2種類ですが、どちらも明るい場所に置けることが前提になります。

ウンベラータ

ハート形の大きな葉が特徴で、フィカス(ゴムの木の仲間)の一種です。

明るい場所ではよく育つ一方、光が足りないと葉を落としやすい性質があります。

冬に寒い場所に置いた場合も落葉しやすいので、10℃前後を保てる窓辺に近い場所が理想です。

エバーフレッシュ

細かい葉が羽のように並び、夜になると葉を閉じる「就眠運動」をする種類です。

軽やかな見た目が人気ですが、水切れと光不足の両方に敏感で、定番の中では難しい部類に入ります。

夏は水をよく吸うので、土の乾き具合をこまめに見られる人に向いています。

暗い部屋のために「見た目で一目ぼれしたウンベラータやエバーフレッシュ」を選ぶのは、失敗しやすい組み合わせです。
どうしても置きたい場合は、植物用ライトを足すか、日中だけ明るい場所に移すといった工夫を前提に考えます。

ペットや小さな子どもがいる家で選ぶとき

観葉植物の中には、猫や犬が葉をかじったり、子どもが口に入れたりしたときに、口の中の刺激や嘔吐などの症状が出るおそれがあるとされる種類があります。

定番12種類では、サトイモ科(ポトス・モンステラ・ザミオクルカス)やフィカス属(ガジュマル・ゴムの木・ウンベラータ)などが、注意が必要な植物として挙げられることの多い仲間です。

比較表で「毒性は低いとされる」としたパキラやテーブルヤシのほか、オリヅルランやペペロミアなども、海外の植物一覧で毒性が低いとされている種類です。

「毒性は低い」とされる植物でも、大量に食べれば体調をくずすことがあり、体質による差もあります。
ペットや子どもが植物を口にして様子がおかしいときは、自己判断せず、早めに動物病院や医療機関に相談してください。

置き方の工夫としては、吊り鉢や高い棚を使って手の届かない位置に置く、落ちた葉をこまめに片づける、といった方法が取り入れやすいところです。

猫が土を掘り返す場合は、土の表面を大きめの石や鉢カバーで覆うと、いたずらを減らせることがあります。

鉢の大きさと買う場所の目安

同じ種類でも、鉢の大きさによって高さや置ける場所、価格はかなり変わります。

目安として、号数ごとのおおよその姿をまとめました。

鉢の号数鉢の直径の目安株の高さの目安置き方のイメージ
3〜4号約9〜12cm20〜40cm前後棚・デスク・窓台
5〜6号約15〜18cm40〜80cm前後低い台の上・床置きの小型
7〜8号約21〜24cm80cm〜1.2m前後床置きの中型
10号以上約30cm以上1.2〜2m前後床置きの大型(リビング向き)

高さは種類や仕立て方で大きく変わるため、通販では号数だけでなく「高さ」「幅」の表記を必ず確認しておくと、届いてから「思ったより大きい」というずれを防げます。

買う場所は、実物を見て選べる園芸店・ホームセンターと、大型株も配送してもらえる通販に大きく分かれます。

小さな鉢は店頭で葉の色やハリを見て選び、運ぶのが大変な大型株は通販を検討する、という使い分けが現実的です。

候補が絞り切れないときの考え方

2〜3種類まで絞れたのに決めきれないときは、置き場所の条件のうちいちばん厳しい条件から順に当てはめると、答えが出やすくなります。

たとえば窓から遠く、冬は暖房も入らない玄関なら、明るさと冬の温度の2つだけで候補がほぼ1つに決まります。

反対に、明るくて暖かいリビングの窓辺のように条件がゆるい場所では、どれを選んでも育つので、見た目や大きさの好みで決めてかまいません。

置き場所ごとの選び方は、玄関に置く観葉植物の選び方、トイレに置く観葉植物、リビングと寝室に置く観葉植物で、それぞれの場所の条件に合わせて掘り下げています。

窓の向きと明るさから置き場所を決めたい場合は、日当たり別の置き場所の診断が近道です。

迷ったときの判断の順番を、メモの形で残しておきます。

・置きたい場所が窓から2m以上離れているなら、日陰への強さが◎の種類を優先する
・冬に暖房のない部屋や玄関に置くなら、5℃前後で耐える種類を優先する
・水やりの回数を減らしたいなら、サンスベリアかザミオクルカス
・大きく育てて形を楽しみたいなら、パキラかゴムの木
・それでも2つ残ったら、置き場所の条件にいちばん余裕がある種類を選ぶ(条件ぎりぎりの種類より、葉を落としにくい)

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